役員運転手に資格は必要?役立つ3つの資格と5つのスキルを紹介
2021年06月19日
役員運転手になろうと考えたとき、現状自分の持っている資格で大丈夫なのか気になりませんか?
役員運転手と同じような職種のタクシーやハイヤーの運転手は、第二種運転免許が必要なのは有名です。
しかし役員運転手は「第一種運転免許」を持っていれば就職できます。
必須の免許はそれだけです。
ただ実は他にも業務に役立つ3つの資格と5つのスキルがあります。
特にスキルは運転免許に次いで重要です。
それらが備わっているかどうかで役員運転手としての質が大きく変わります。
そこで今回は、役員運転手に役立つ資格と必要なスキル、またそのスキルを効果的に身につける方法を詳しくご紹介します。
目次
1、役員運転手に必要な資格は「第一種運転免許」
タクシーやハイヤーといった緑ナンバーを運転するドライバーは「普通自動車第二種運転免許」といって不特定多数のお客様を乗せるための免許が必要です。
この免許は第1種運転免許を取得した21歳以上の人で、3年以上の運転経験がなければ取得できません。
しかし役員運転手が運転するのは白ナンバーの社用車です。
しかも乗せるのは自社の役員や社長なので「普通自動車第一種運転免許」があれば従事できます。
このように資格の面では、そこまで難しいことが求められているわけではありません。
1-1. 「普通自動車第二種運転免許」を求められる場合も
しかし実際に役員運転手に従事している人はタクシー・ハイヤー経験者が多く、二種免許を所持している人が意外といます。
場合によっては、二種免許をもつ人材を率先して採用する企業もあります。
法的には一種免許で問題ないものの安心材料として資格を求めたり、タクシー・ハイヤーといった同じような職種の経験がある人を採用したいという思惑が企業側にあるためです。
とはいえ二種免許の所持が必須であることはまれなので、ひとまず「普通自動車第一種運転免許」さえ持っていれば、資格の面では問題ありません。
2、あると役立つ資格
必要な免許自体は第一種免許のみですが、取得すると業務で役立つ資格がいくつかあります。
それが「運行管理者」「秘書検定」「英検・TOEIC」です。
2-1. 運行管理者
「運行管理者」とは、自動車運送業者に必須の国家資格です。
自動車運送業を営む業者は、持っている車両台数によって運行管理者をおかなければなりません。
所属ドライバーの健康状態を把握することや乗務の割り振りの作成、保守管理などさまざまな業務を行います。
では役員運転手はどうでしょうか?
役員運転手は自動車運送業者ではないので、運行管理者を置く必要はありません。
しかし役員運転手が何人か所属する企業の場合、乗務予定の決定や保守管理でその知識が役立つことがあります。
大勢の役員運転手をまとめられるため役職がつく可能性もあるでしょう。
2-2. 秘書検定
役員運転手は秘書を兼任したり、一部似たような業務を行うことがあります。
そのため「秘書検定」の資格取得はおすすめです。
秘書検定ではマナーや来客応対の仕方など社会で役に立つ一般常識を覚えられます。
もちろん役員運転手にも役立つので、持っていて損はありません。
2-3. 英検2級・1級・TOEIC550点以上
役員運転手は海外のVIPや外資系企業の役員を担当することもあります。
そのため英会話のスキルがあるとかなり優遇されます。
また外国人を相手にした打ち合わせがあった場合、通訳として同行を頼まれる可能性もあるでしょう。
これらは英語だけでなく他の外国語も同様です。
もしも多少学んだ経験のある外国語があれば、学びなおしておくといいでしょう。
3、資格以上に重要なのは「スキル」
このように役員運転手には、特殊な資格は必要ありません。
ただし資格以上に身につけているべきものがあります。
それが5つの「スキル」です。
《役員運転手に求められる5つのスキル》
・運転技術
・コミュニケーションスキル
・ビジネスマナー
・細やかな心遣い
・守秘義務の徹底
これらは役員やVIPを担当する業務上、かなり高度なスキルを求められます。
一つずつ詳しくご紹介します。
3-1. 運転技術
まずプロのドライバーとして「高度な運転技術」を求められます。
使用する社用車は、左ハンドルや大型車といった運転の難しい車種ばかりです。
急ブレーキや急発進、カーブや車線変更などに常に気を遣わなければなりません。
後部座席では仮眠をとる方もいれば仕事をする方もいらっしゃいます。
邪魔をせず、車内にいることを忘れられるような運転を心がける必要もあります。
運転しながら後ろを気にするなんて難しいですよね。
だからこそ「運転中でも後部座席にも気を遣えるスキル」も、この運転技術に含まれていると言えるでしょう。
3-2. コミュニケーションスキル
運転が主な仕事だから「コミュニケーションスキル」なんていらないと思っている方もいるかもしれません。
しかし担当する役員だけでなく関連会社や取引先の方など、コミュニケーションの場は意外と多いものです。
それも自分よりも立場が上の方が圧倒的に多くなります。
たとえフランクに話しかけられたとしても、礼儀をわきまえた丁寧な対応が必要です。
誰が相手でもそつなくコミュニケーションが取れる技術を身につけなければなりません。
3-3. ビジネスマナー
「ビジネスマナー」はコミュニケーションスキルにも通じるものがあります。
丁寧な言葉遣いはもちろん、髪型や身だしなみといった見た目もビジネスマナーといえます。
取引先で役員に恥ずかしい思いをさせないためにも、これらはしっかりと身につけていなければなりません。
また名刺交換や電話対応をする機会もあるかもしれません。
そういった場合でも、あせらずスマートに対応できるスキルが必要です。
3-4. 細やかな心遣い
役員運転手は運転しているだけでいいわけではありません。
常に役員に気をまわし、不便があればすぐに手を差し伸べられる状態でいなければなりません。
「細やかな気遣い」によって、役員は業務をスムーズに進められるようになります。
たとえば以下のような気遣いが考えられます。
・役員が車内で寒そうにしていたら空調を調整する。
・雨が降っていれば傘をさしかける。
・体調が悪そうなら秘書と連携して対応する。
・普段飲んでいる飲み物を車内に常備する。
気遣いに「やりすぎ」はありません。
常に担当する役員の役に立てる業務を心がけます。
3-5. 守秘義務の徹底
最後は「守秘義務の徹底」です。
忙しい役員の場合、車内で重要な決定がされる場合もあります。
しかし車内で見聞きした内容は、一切口外厳禁です。
たとえそれが私用な事柄でも同様です。
役員はドライバーを信頼しているからこそ、車内でさまざまなことを話します。
その信頼を裏切らない行動を徹底しましょう。
4、「資格」「スキル」以外に求められる「経験」
これまでご紹介した「資格」と「スキル」以外に、役員運転手に求められるものは「経験」です。
社内でも役職のある方を担当するだけに、経験豊富なドライバーを希望する企業が多くあります。
役員運転手に高齢のドライバーが多いのもそれが理由です。
また以前タクシーやハイヤーのドライバー経験者なども優遇されやすいと言えます。
ではスキルや経験がなければ役員運転手にはなれないかというと、そうではありません。
最近は若い会社経営者も増えており、若いドライバーを求める方もいらっしゃいます。
また経験の少なさを感じさせないほど高度なスキルを身につければ、どのような企業でも十分やっていけます。
ではどうすれば高度なスキルを身につけられるでしょうか?
それは派遣会社に所属し、さまざまな研修を受けることで解決します。
5、「セントラルサービス」でスキルを身につける
「セントラルサービス」は役員運転手を専門とする派遣会社です。
役員運転手には教えてもらわなければ分からない気遣いの仕方があります。
またどんな身だしなみや髪型をすればいいのか、目的地までの運行ルートの決定方法なども自分では判断しにくいものです。
「セントラルサービス」でさまざまな研修を行うことで、経験のなさをカバーできる高度なスキルが身につきます。
また「運行管理者」や「秘書検定」といった、業務に役立つ知識を身につけるためのバックアップも積極的に行っています。
6、まとめ
役員運転手に必須の資格は「普通自動車第一種運転免許」のみです。
ただ簡単に役員運転手になれるわけではなく、他にも役立つ資格や身につけるべきスキルがあります。
しかしスキルは自分一人ではなかなか身につきません。
経験のある人でも、自分がどの程度スキルがあって何が足りないのかは判断できないでしょう。
そのような方は役員運転手の派遣会社に登録して、手厚い研修を受けましょう。
ハイレベルな研修をしたいとお考えの方は、「セントラルサービス」へお気軽にお問い合わせください。
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