役員運転手がクビになるのはどんなとき?解雇されないためにできること
2022年01月14日
役員運転手がクビになる理由は、犯罪行為があった・経歴詐称・業務不振など、基本的にほかの職業と変わりません。
企業側も「希望したような人材ではなかった」といった不当な理由で解雇できないため、しっかり仕事をこなしていれば、急にクビになることはありません。
ただし何度注意されても勤務態度が悪い場合や、深刻な事故を起こした場合など、会社にとって不利益になるようなことをした場合は、解雇される可能性はあります。
ここでは役員運転手がクビになる理由と、解雇されないためにやるべきことをご紹介します。
目次
1. 解雇は法律・就業規則に則って行われる
「労働契約法」第十六条では解雇について以下のように言っています。
❝第十六条 解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする。❞
引用:労働契約法
このことからも分かるように、企業は、「気に入らないから」「仕事ができないから」といった理由で、従業員を簡単に解雇できません。
また就業規則には、「経歴詐称」「職務怠慢」「業務命令違反」など、解雇の事由を必ず記載しなければなりません。
普段はなかなか目にすることのない就業規則ですが、心配なようであれば一度目を通しておくとよいでしょう。
1-1. 試用期間にクビになる可能性は?
役員運転手の雇用では、試用期間が最初に数ヵ月ある会社も見受けられます。
「試用」という言葉から、お試し期間だから、もしこの期間に会社にそぐわない人材だと判断されれば、クビになるかもしれない。
そう思う方もいるのではないでしょうか?
試用期間とはいえ、お互いの間に労働契約は成立しています。
そのため気に入らないからといった、勝手な理由で解雇されることはありません。
そもそも「試用期間」とは、その人材がスキルや能力など適性があるかどうかを判断するための期間。
その間企業側・ドライバー双方に問題がなければ、本採用されます。
ここで気になるのは、本採用されない理由です。
企業側はドライバーが会社にとって不適格だと判断した場合、契約を解除します。
たとえば、企業側が求めているレベルの協調性・適格性がない場合などです。
具体的には、勤怠不良や履歴書の経歴詐称が判明した場合など。
何度注意しても改善の余地がない場合、企業側から解雇を命じられる可能性があります。
2. 役員運転手がクビになる理由
役員運転手が解雇される理由は、反社会勢力とつながっている・犯罪行為があった・業績不振など、基本的にほかの社員と同じです。
ここではとくに役員運転手の業務で考えられるクビの理由をご紹介します。
2-1. 深刻な事故を起こした
万が一軽微な事故を起こしたとしても、おそらく即クビにはならないでしょう。
就業規則によっては、なんらかのペナルティを受ける可能性は考えられます。
ただし何度も事故を繰り返す場合、会社に損害を与えていることになるため、注意が必要です。
また業務中に深刻な人身事故を起こした場合、解雇される可能性があります。
そのような業務中の事故は、企業としての評価も下げてしまうでしょう。
そもそも免許停止や取り消しになってしまうため、運転業務自体できなくなります。
そのため解雇されなかったとしても、役員運転手としての仕事に復帰することは厳しいといえるでしょう。
2-2. 勤務態度に問題がある
役員運転手の勤務態度で困ることと言えば、遅刻や待機場所にいないなどが考えられます。
役員運転手は、役員のスケジュールを滞りなく進めなければならないため、遅刻は厳禁です。
また休憩時間ではないにもかかわらず、待機場所からいなくなってしまっては、急なスケジュール変更に対応できません。
役員のスケジュールがずれこむだけでなく、商談や会議に出席できないといったことが起きれば、企業に莫大な損益を出してしまうことも考えられます。
どんなに注意されても直らない場合は、解雇されることもあるでしょう。
2-3. 会社に多大な損害を与えた
車で移動中に役員から聞いた話は、どんな些細なことでも、ほかで話すことは厳禁です。
たとえばまだ発表されていない新サービスの情報を耳にし、どこかでうっかり話してしまったとします。
それを聞きつけた他社に真似をされたり、ニュースとして出てしまったりすれば、企業の業務に著しく損害を与えることになるかもしれません。
通常、業務時間外の行為は、なかなか解雇理由になりません。
しかしこういった場合は、解雇される可能性があります。
3. 役員運転手がクビにならないためにやるべきこと
自分自身が車をよくぶつけてしまう、道を間違えて予定時間に到着できないことが何度もある、担当する役員にいつも怒られる…といった方は、そのうちクビになってしまうのではないかと心配になる方もいるでしょう。
役員運転手がクビにされないためには、業務の質をあげるしかありません。
では具体的にどうすればよいのでしょうか?
3-1. 制度のしっかりした会社に就職する
業務中に事故を起こしてしまった場合、その原因が休日出勤や残業が多く、休息を満足にとれなかったという可能性があります。
また「気に入らないから」と、不当に解雇するような会社がまったくないわけではありません。
これらは会社の体制がしっかりしていれば、避けられる解雇。
離職者の多い、いわゆるブラック企業ではなく、ホワイト企業をしっかりと見極めたうえで、就職しましょう。
3-2. スキルを身につける
事故を起こさないような運転技術は、役員運転手にとって必須のスキルです。
単に車の運転が得意ならいいというわけではありません。
役員車によくある左ハンドルや大型車など、運転の難しいような車両でも、問題なく運転できるだけの技量が必要です。
役員や取引先の方など、誰に対しても失礼のない対応ができるようなマナーも、身につけておきたいスキルです。
とくに担当する役員とは、常に良好な関係を保てるようにしましょう。
3-3. 規則正しい生活を送る
交通事故が起きる原因の1つに、気のゆるみや疲れなどがあります。
役員運転手は規則正しい生活をし、仕事の前日は深酒をしないなど、業務に集中できるよう日常生活にも気を配る必要があります。
また感情の起伏が激しく頭に血が上りやすい方や、逆に落ち込みやすい方は、運転中に周囲に気を配れなくなり事故を起こしてしまう可能性も。
可能な限り、休日は穏やかに過ごせるよう心がけましょう。
4. 「セントラルサービス」で役員運転手になる
「自分自身が役員運転手としてやっていけるか不安」
「クビにならないよう、スキルを身につけたい」
という方は、一度しっかりとした研修を受けてみるのも一つの方法です。
「セントラルサービス」は、役員運転手専門の派遣・請負会社です。
運転技術やビジネスマナー・ルート設定の方法など、さまざまな研修を行い、お客様のもとへ行っても恥ずかしくないような知識とスキルが身につきます。
興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。
「セントラルサービス株式会社」
TEL:03-6380-9151
メールでのお問い合わせはこちら まで
5. まとめ
役員運転手がクビになる理由は、基本的にほかの職業と変わりません。
しっかり仕事をこなしていれば、クビになることはないでしょう。
しかし事故や勤務態度の悪さなどが原因で、クビになる可能性はあります。
「休息をしっかりとる」「深酒はしない」など生活にも気を配り、仕事に集中できる環境を作りましょう。
労働の対価として給与をもらっている以上、会社にとって利益をもたらすような仕事をしなければなりません。
そのことを念頭に、責任感をもって職務をこなしましょう。
カテゴリ:Blog