気付かないうちに社用車に傷!これ以上増やさないためには?
2023年01月04日
「社用車に気付かないうちに傷がついてしまった。」
何人もの社員が運転する社用車に、傷はつきものです。
しかしその度に修理をしていては、その間社用車は使用できませんし、費用もかさみ、会社にとっても損失です。
気付かないうちに傷がついてしまったことの問題点は2つ。
・傷をつけたことを社員が申告しない
・傷をつけるほど運転に問題がある
そこでこの記事では、この2つを解決するための対策法をご紹介します。
社用車の傷でお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
1. 気付かないうちに社用車に傷がついてしまった場合の対処法
気付かないうちに社用車に傷がついてしまったことの問題点は、「傷をつけてしまうほど運転に問題がある」「傷をつけた社員が申告しない」ことです。
これらをなくすためにできることを考えてみましょう。
1-1. 乗降時のチェック
社用車の傷は社員以外の誰かがつけた場合もあり、運転していた本人が、本当に気付いていない可能性もあります。
複数の社員が運転する社用車の場合、無実の罪を着せられる可能性も考えられます。
そのようなことをなくし、傷を早期発見するために、乗降時に車体チェックを行うとよいでしょう。
乗降時のチェックは、社員が安全に使用した証明にもなります。
場合によっては、写真をとって記録しておくことも検討しましょう。
1-2. ドライブレコーダーの設置
ドライブレコーダーを設置するのもひとつの方法です。
ドライブレコーダーには、いつ傷がついたのか把握できるだけでなく、ドライバーの安全運転の意識を向上させる効果や運転の仕方をチェックできるメリットがあります。
近年は、ドライブレコーダーの搭載車も増えていますが、もしまだ設置していない社用車があれば、検討してみるのもおすすめです。
1-3. 報告義務の徹底
万が一傷をつけてしまった際には、必ず報告することを就業規則や車両管理規程に明記しておくのもよいでしょう。
もしも修繕費を社員に負担させる可能性があれば、同じように就業規則に載せておきましょう。
また、社外で社用車に傷をつけてしまった場合、一般家庭の外壁や他者の車など、ほかの方へも危害を加えている可能性があります。
どこで傷をつけてしまったのか確認し、速やかに警察へ連絡する必要があります。
会社の信用にも関わることですので、必ず社員に徹底させましょう。
1-4. 私的利用の禁止
傷以外にも、事故のトラブルを避けるために、社用車の私的利用はできる限り禁止することをおすすめします。
私的利用で事故を起こした場合でも、会社に対し使用者責任があるとされる可能性があるためです。
社内規程を徹底し、こちらも就業規則や車両管理規程に載せるとよいでしょう。
関連記事
「社用車の安全な使用には「社内ルール」が必須!車両管理規程の内容紹介」
2. 特定の社員ばかりが社用車に傷をつけてしまう場合の対処法
運転があまり得意ではなく、頻繁に傷をつけてしまう社員に困っている車両担当者もいらっしゃるでしょう。
その場合は、また別の対策をとる必要があります。
2-1. 同乗して運転をチェックする
ひとつの方法として、しばらく一人では乗らせないことが考えられます。
別の人が代わりに運転するのではなく、運転が上手な人が同行し、助手席から運転をチェックするのです。
本人は気付かなかったちょっとした癖や注意点を指摘することで、運転スキルがアップするかもしれません。
2-2. 教習所の安全運転講習を受けさせる
もうひとつの方法は、教習所の安全運転講習を受けさせる方法です。
費用はかかってしまいますが、プロに指導をしてもらうことで、より細かい部分の指摘ができるでしょう。
また、一人だけに受講させるのではなく「新入社員研修に盛り込む」「中途採用も最初に受講させる」などすれば、社員全体で安全な運転ができるようになります。
安全運転講習の内容は、実車運転だけでなく、シミュレーターによる危険予測トレーニングやドライバーの性格特性診断など、教習所によって指導内容が異なります。
近くの教習所へ問い合わせて、相談してみましょう。
2-3. 役員車なら専属ドライバーを雇用する
役員が自ら運転している車に、傷が頻繁についてしまうのであれば、専属のドライバーを雇用するのもひとつの方法です。
運転技術の優れたドライバーであれば、事故を起こす心配も減ります。
さらに普段から移動が多い役員であれば、運転をしなくなる分、役員にかかる負担を減らすこともできます。
移動中に仕事をすることも可能でしょう。
3. 社用車の傷はすぐに修理するべき理由
社用車に傷がついてしまった場合、その傷はすぐに修理したほうがよいでしょう。
車体の問題だけでなく、社外的な問題もあるためです。
3-1. 社員の社用車の扱いが悪くなる
社員は、自家用車と比べ社用車は「自分の車ではない」と、社用車の扱いが雑になりがちです。
もともと少しの傷があれば、自分も少しぐらい傷つけても大丈夫と、報告しない社員もいます。
余計な傷を増やさないためにも、早めに修理に出した方が無難です。
3-2. 車体が劣化しやすくなる
車についた傷をそのまま放置しておくと、その部分のクリアコートや塗装がはがれてしまう可能性があります。
さらにひどくなれば、腐食してしまうこともあります。
ひどくなればそれだけ修理費用も高くなるため、早めに修理する方がよいでしょう。
小さい傷だからと、自分で修理する方もいらっしゃいますが、失敗する可能性はゼロではありません。
会社でいつも依頼しているディーラーや修理会社に相談してみましょう。
3-3. 外部からの信用問題に関わる
社用車は取引先やお客様の元へも行きます。
傷をそのままにしておけば、だらしないと捉える方もいらっしゃいますし、少しの傷も治せないのかと会社の業績を不安視する方もいらっしゃるでしょう。
信用問題にも関わるため、早めに修理しましょう。
4. 社用車についた傷の対処をする際の注意点
社用車に傷がついてしまった場合、早急に修理すべきですが、その修理の仕方に関して、少し注意が必要です。
それは「誰が」「どうやって」修理するのか。
ひとつずつ詳しく解説します。
4-1. 社用車に気付かないうちについた傷の保険適用は慎重に
気付かないうちにつくような傷は、それほど大きな傷ではないことがほとんどです。
その場合、修理を保険で賄うかどうかは慎重に検討する必要があります。
もしも、保険適用すればその後に支払う保険料が増えてしまいます。
修理費用の見積もりをとり、それほど高額でなければ現金で支払った方が、後々の負担が少ない場合もあるでしょう。
よく考えたうえで、どのように支払うか判断しましょう。
4-2. 気付かないうちに社用車に傷がついた場合の責任問題
社用車に傷がついてしまった場合、当然修理をすることになりますが、保険を使わない場合、その費用は誰が負担するべきでしょうか?
傷をつけた本人が判明した場合、その社員に全額負担させることはできるでしょうか?
社員に負担させてはいけないといった決まりはとくにありません。
ただし全額負担させるわけではなく、過失・不注意の程度で、社員がどの程度負担するかが変わってきます。
会社としては、社用車を使い社員に仕事をさせることで利益を得ています。
そのことからも、社員に全額負担をさせるのは不当という考えです。
基本的に、内容があまりにも不合理である場合を除き、就業規則にどのように記載されているかが問題となります。
まずは、就業規則を確認してみましょう。
5.まとめ
気付かないうちについてしまう社用車の傷をなくすためには、運転する社員に対し、乗降時のチェックや報告義務を徹底させるといった対処法が考えられます。
また、ドライブレコーダーの設置が、抑止力にもなるでしょう。
あまりにも頻繁に傷がつく場合は、安全運転講習を受けさせる方法や、専属ドライバーを雇用する方法もあります。
ちいさな傷で済むうちはよいですが、大きな事故に発展してしまっては問題です。
そうなる前に対処しましょう。
「セントラルサービス」は、都内を中心とした役員運転手専門の派遣・請負会社です。
安全な運行のみならず、ホスピタリティ溢れるサービスで、お客様にかかる負担を軽減します。
役員の車移動が多いお客様・安全な運行をご希望のお客様はお気軽にお問い合わせください。
「セントラルサービス株式会社」
TEL:03-6380-9151
営業時間:平日・土日祝 9:00~19:00
メールでのお問い合わせはこちらまで
カテゴリ:Blog