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未経験者がプロドライバーになる方法は?研修や必要な資格紹介

未経験者がプロドライバーになる方法は?研修や必要な資格紹介

プロドライバーとは、運転の仕事をして給与をもらう人のことをいいます。

そのためトラックやバス・タクシーの運転手などがプロドライバーです。

 

近年ドライバー業界は、人手不足でたくさんの求人が出ています。

しかし、未経験者でもプロドライバーになれるのでしょうか?

 

そこでこの記事では、ドライバー業界のそれぞれの職種ごとに研修がしっかりあるのか?求められる資格やスキルにはどのようなものがあるかについてご紹介します。

 

未経験からプロドライバーになりたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

 

1. プロドライバーとは?

 

プロドライバーとは、トラックやバス・タクシーの運転手・役員運転手といった、主に運転を仕事とする方々のことをいいます。

 

プロドライバーの中でも、仕事ができ、同僚や上司・お客様から信頼されている方は、プロ中のプロ。

これらの仕事に就く方なら、ぜひ目指したいものです。

 

では、求人に応募すれば、未経験者でもプロドライバーになれるのでしょうか?

 

1-1. 未経験者でもプロドライバーになれる?

 

近年ドライバー業界は人手不足で、インターネットで求人検索をすれば、すぐに多くの求人を見つけられます。

 

求人募集の中で「未経験者歓迎」と書かれた求人をご覧になった方もいらっしゃるでしょう。

そのような会社であれば、未経験者でも採用されるチャンスは十分あります。

 

とはいえ、ドライバーの仕事は基本ひとりで行うもの。

何も知らない仕事に飛びこむには、ハードルが高いと感じている方もいらっしゃるでしょう。

 

どの会社でも、入社後に研修や勉強会を行ってくれるのでしょうか?

 

1-2. 入社後に研修はあるのか?

 

貨物・旅客ともに自動車運送事業者は、一定の社員に対し適正診断およびその結果に基づいた適切な指導を行うことが義務付けられています。

一定の社員とは、新入社員・65歳以上の者・死亡または重傷事故を起こした者などです。

 

適性診断は、各企業ではなく国土交通大臣が指定する認定機関(自動車学校やトラック協会など)で行われます。

診断内容は、安全運転の実技や危険予測などに加え、貨物・旅客それぞれに分かれた診断などです。

 

適性診断・指導の義務に関しては「貨物自動車運送事業輸送安全規則」「旅客自動車運送事業運輸規則」により定められており、指導の日時や監督者・受講者などを記録し、3年間保存することも義務付けられています。

 

違反した場合は、警告やトラックを数日間稼働できないといった処分を受ける可能性もあり、入社しても何の指導もない会社は、信頼に欠ける会社だと考えられるでしょう。

 

ただし研修内容は、企業ごとに異なります。

教育施設を完備している企業や1カ月は同乗勤務で知識を身につける企業など手厚い場合もあれば、残念ながら最低限の研修しかしてもらえない企業もあるでしょう。

 

未経験からプロドライバーになるには、しっかりと研修体制を整えている企業を見極める必要がありそうです。

 

2. プロドライバーになるには|役員運転手

 

最初にご紹介するのは役員運転手です。

役員運転手とは、役員の専属運転手のことで、お抱え運転手とも呼ばれます。

 

役員のスケジュールを把握し、時間通りに目的地までお送りするだけでなく、ドアの開閉サービスや取引先・ご自宅でのエスコート・車両清掃などを行うほか、秘書的な業務も行っているプロドライバーもいます。

 

2-1. 役員運転手研修の有無

 

役員運転手は、旅客業ではありません。

そのため、ご紹介したような適性診断は必要なく、研修も必須ではありません。

 

基本的に各企業で雇用されており、研修を行わずに即運転を任される可能性もあります。

企業の求人募集に応募する際は、研修の有無を確認してみるとよいでしょう。

 

とはいえ、何の研修もなくプロの役員運転手になることに不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。

その場合は、役員運転手の派遣会社に所属することで、研修を受けられる可能性があります。

 

派遣会社によって研修内容は異なり、手厚い研修を行っている会社では、運転の実地研修だけでなく、ビジネスマナーや気配りの仕方・役員運転手ならではの接遇などについてもじっくり研修が行われます。

 

直接企業の求人に応募するのではなく、まずは派遣会社で研修する方が、スキルを身につけたい方にはおすすめです。

 

2-2. 役員運転手に必要な資格

 

役員運転手は、担当するのが企業の役員やVIPなどのため、非常に高度なサービスが求められる仕事です。

とはいえ、必要な資格は「普通自動車第一種運転免許」のみ。

 

営利目的の運転ではないため、タクシーのような「普通自動車第二種運転免許」は必要ありません。

 

ただしタクシーやハイヤーの経験が採用時に優遇されることがあります。

 

ほかにも、企業によっては英会話力が必要なこともあります。

その際はTOEICの得点や英検何級をもっているか確認される可能性もあるでしょう。

 

2-3. 役員運転手に求められるスキル

 

役員運運転手は特別な資格を求められませんが、さまざまなスキルは必要です。

とくに役員や取引先からも信頼されるようなプロドライバーになるには、高度なスキルを身につけなければなりません。

 

【役員運転手に必要なスキル】

・ビジネスマナー

・コミュニケーション能力

・細やかな気配り

・守秘義務の徹底

 

ビジネスマナーやコミュニケーション能力は当然のこと、役員が何を求めていらっしゃるのか常に考え、言われる前に行動に移せる気配りの能力が求められます。

また、車内で見聞きしたことは、社外・社内問わず誰にも口外しないことができなければなりません。

 

3. プロドライバーになるには|トラックドライバー

トラックドライバーの仕事は、長距離トラックや宅配・ルート配送など、さまざまな職種があります。

 

トラック業界は、ドライバー業界の中でもとくに人材不足に悩まされており、求人に応募すれば、採用してもらえる可能性も大きいでしょう。

 

しかし、一度仕事を始めたら、何日も出張で帰ってこられないケースもあり、未経験で飛び込むのは勇気のいる職種でもあります。

しっかり研修が行われれば、そのような不安もある程度解消できるでしょう。

 

では、行われる研修内容と、必要な資格・スキルについてご紹介します。

 

3-1. トラックドライバー研修の内容

 

トラックドライバーの場合、各企業で研修が行われることもありますが、トラック協会で行われている研修に参加することも可能です。

採用前に、どのような研修を行うのか確認してみるとよいでしょう。

 

ここでは、トラック協会で3日間にわたり行われる座学と実技の研修についてご紹介します。

 

【研修内容】

・運転の心構え

・トラックの構造特性

・交通事故の対処方法

・トラックの視野・視覚・内輪差

・荷物の積載方法

・実技

・点検の仕方 など

 

トラックの運転では、ちょっとした気のゆるみが大事故につながることもあります。

運転技術だけでなく、事故対応やトラックの特性など、細かい部分まで研修してもらえれば、安心して仕事に就けそうです。

 

3-2. トラックドライバーに必要な資格

 

トラックドライバーに求められる資格は、「普通自動車第一種運転免許」のほかに「中型自動車第一種運転免許」や「大型自動車第一種運転免許」です。

しかし、それだけでは運転できないケースもあります。

 

たとえばトレーラーを運転するなら「牽引自動車第一種運転免許(牽引免許)」が必要です。

さらにトラックから荷物を下ろす際には、「フォークリフト運転技能講習修了証(フォークリフト免許)」や「玉掛け技能講習修了(玉掛け免許)」などが役立ちます。

 

また特殊なものを運ぶ際には、専用の資格が必要なこともあります。

 

【特殊資格が必要な荷物】

高圧ガス:高圧ガス移動監視者(国家資格)

危険物:危険物取扱者(国家資格)

 

これらの資格をもっていることで、仕事の幅が広がるため、取得しておくと就職もしやすくなるでしょう。

 

会社の中には、普通免許さえ保有していれば入社後に中型・大型免許取得の補助をしてくれる会社もあります。

とにかく早く就職先を見つけプロドライバーになりたい・自腹で免許の取得をしたくない方は、そのような会社を探すのもおすすめです。

 

3-3. トラックドライバーに求められるスキル

 

トラックドライバーといっても、長距離トラックや宅配・ルート配送など仕事内容はさまざま。

共通するスキルもありますが、それぞれ少し異なるスキルも必要です。

 

【トラックドライバーに求められるスキル】

長距離トラック 宅配・ルート配送
個々に必要なスキル 体力
集中力
段取り力
土地勘
共通するスキル コミュニケーション能力
柔軟な対応力

 

これらのスキルが備わっていない方でも、トラックドライバーの仕事はできるでしょう。

しかし、お客様に満足していただけるハイレベルなプロドライバーになるには、ぜひとも身につけたいスキルです。

 

4. プロドライバーになるには|バス運転手

 

バス運転手には、路線バスや高速バス・スクールバスなどさまざまな仕事があります。

 

スクールバスは旅客業ではないため、求人に応募する際は、研修の有無を各会社に確認してみましょう。

ここでは、路線バスや高速バスの運転手についてご紹介します。

 

4-1. バス運転手研修の内容

 

多くのお客様の命を預かるバス運転手は、1.5カ月~4カ月程度とかなり長期間研修を行う企業が多いようです。

研修後には単独業務をするための試験を突破しなければならないケースもあります。

 

研修内容はさまざまですが、おおよそ次のような流れで行われます。

 

【バス運転手研修の流れ】

・座学研修(バス運転手のあり方・運賃・路線の概要・車両点検・接遇・運転の基本動作など)

・路上研修(研修車にて実際の路線を走行・夜間教習など)

・実務研修(教官同乗で実際にお客様を乗せての研修)

・独車試験(単独乗務のための試験)

 

かなり手厚い研修が行われているため、未経験者でもしっかり技術を身につけられるでしょう。

 

4-2. バス運転手に必要な資格

 

路線バスや高速バスの運転をする場合必要な資格は、「大型自動車第二種運転免許」です。

 

「第二種」とは、バスやタクシーといった営利目的でお客様を乗せて走る車両の運転に必要な資格。

とはいえ入社前に必ず取得する必要はありません。

 

バス会社に勤務してバス運転手になる場合、ほとんどの企業では入社後に「大型自動車第二種運転免許」取得のサポート制度を設けています。

 

とはいえ「大型自動車第二種運転免許」取得には次のような条件があります。

 

【大型自動車第二種運転免許取得条件】

・普通免許を保有

・満21歳以上

・運転経験3年以上

 

これらを満たしていない場合は、入社が難しい可能性もあります。

 

ただし令和4年5月より受験資格が見直され、これを満たしていない場合でも「19歳以上」「普通免許の保有期間が1年以上」であれば、特別な教習を受講することで第二種免許の取得が認められることになりました。

 

このような場合でも、入社が可能かは各企業によって対応が異なることが考えられるため、求人応募の際に確認しましょう。

 

4-3. バス運転手に求められるスキル

 

バス運転手は大勢のお客様を乗せて長時間運転しなければならないことから、次のようなスキルが求められます。

 

【バス運転手に必要なスキル】

・集中力

・責任感

・気配り力

・接客能力 など

 

路線バスや高速バスの運転手は、基本的にそこまでお客様と会話する機会はありません。

しかし、ちょっとした気配りがあることで、お客様は気持ちよく移動時間を過ごせるようになります。

 

たとえば、お客様が乗車・降車の際に気持ちよく挨拶をしてくれるドライバーや、走行時に何かと気遣ってくれるドライバーなどです。

 

これは「気配り」や「接客」のスキルが身についているからこそ。

未経験からプロドライバーを目指す方は、そのような部分にも注意すると、お客様からも信頼されるドライバーに近づけるでしょう。

 

 5.プロドライバーになるには|タクシー運転手

タクシー運転手も、お客様を乗せて走る旅客業のプロドライバーです。

とはいえ運転するのも普通車で、日常的に運転に慣れている方であれば、未経験でも飛び込みやすい職種だといえます。

 

また重い荷物を運ぶような体力的な負担が少ないことから、定年退職後の方の就職先としても人気です。

 

5-1. タクシー運転手研修の内容

 

バス運転手同様、お客様の命を預かる点で、タクシー運転手は非常に責任の重い仕事です。

そのため、未経験者の場合はじっくり1カ月ほどかけて研修が行われます。

 

研修内容は、

・地理研修

・接遇

・法令

・車両機器類の扱い

・実地研修

などです。

 

座学や実地研修を終え、お客様を実際に乗せるようになっても、最初は教官ドライバーが助手席に同乗する研修を行っているタクシー会社もあるようです。

 

タクシーは、同業他社が多く少しでも多くのお客様を確保するために、接遇に力を入れている会社や、売り上げ向上を目指す研修を行っている会社もあります。

おおよその研修内容は同じですが、それ以外の研修に関しては、各社オリジナリティのある研修が行われています。

 

また研修中で売り上げが一切立たなくても、日給を支払ってもらえる会社がほとんどですので、安心して研修を受けられるでしょう。

 

5-2. タクシー運転手に必要な資格

 

タクシー運転手に必要な資格は「普通自動車第二種運転免許」です。

大型バスも扱っているようなタクシー会社の場合は「大型自動車第二種運転免許」も役立つでしょう。

 

基本的にどのタクシー会社でも、二種免許の取得をサポートしてもらえるため、普通免許さえあれば未経験者でもプロドライバーになれます。

 

ただしタクシー運転手は二種免許だけでは仕事ができない地域があります。

東京23区や神奈川県横浜市・川崎市、大阪府大阪市・豊中市・堺市などです。

 

これらのエリアでは、常務を開始する前に「地理試験」に合格する必要があります。

 

地理試験では、幹線道路や主要施設を答えるものや、乗車場所から降車場所までの最短経路を答える問題・タクシーに関連する法令問題などが出題されます。

東京・神奈川・大阪の一部地域では「普通自動車第二種運転免許」を取得し「地理試験」にも合格しなければ、社内研修にも進めません。

 

5-3. タクシー運転手に求められるスキル

 

タクシー運転手の仕事は、運転だけでなく接客も重要です。

密室の中で、いかにお客様に気持ちよく過ごしていただけるかを意識しなければなりません。

 

そのため次のスキルが求められます。

 

【タクシー運転手に必要なスキル】

・接客力

・コミュニケーション能力

・ビジネスマナー

・土地勘

 

基本的に、人と接することが好きな方がタクシー運転手には向いています。

適度なビジネスマナーやコミュニケーション能力が身についていると役立つでしょう。

 

 6.「セントラルサービス」でプロの役員運転手になる

 

役員運転手の仕事は、高級車の運転ができ、車の運転が好きな方にとっては魅力ある仕事です。

 

また、普段はお会いできないようなVIPにお会いできること、お仕事を間近で見られるといったメリットもあります。

常に成長したいとお考えの方にとっては、よい経験になるでしょう。

 

セントラルサービス」は、都内を中心とした役員運転手専門の派遣・請負会社です。

 

研修内容は、運転技術やルート設定の方法・お辞儀の角度や身だしなみといったビジネスマナー・気配りの仕方など多岐にわたります。

 

未経験の方でも、やる気次第でプロの役員運転手への道が開けています。

ご興味がおありの方は、お気軽にお問い合わせください。

 

「セントラルサービス株式会社」

TEL:03-6380-9151

営業時間:平日・土日祝 9:00~19:00

メールでのお問い合わせはこちらまで

 

 7.まとめ

 

プロドライバーになるには、その業務に必要な資格やスキルを身につける必要があります。

 

現在貨物・旅客業界では、ドライバーに対し適切な研修を行うことが、義務付けられています。

そのため、やる気次第で未経験者でもプロドライバーになることが可能です。

 

ただし、会社によって、研修内容はさまざまです。

場合によっては、学び足りないと感じる会社があるかもしれません。

 

そうならないよう、事前に研修の有無や内容の確認が必要です。

ぜひご自身に合う仕事を見つけ、その道のプロをめざしましょう。