派遣ドライバーの需要が高い理由とは?依頼するメリットと注意点も解説
2023年01月25日
「ドライバーの求人を出しても人が集まらない」
「せっかく採用しても、すぐに辞めてしまう」
ドライバーを雇用する会社に勤める方で、このような悩みをもつ方も多いのではないでしょうか?
長年人材不足で悩まされているドライバー業界では、今派遣ドライバーが注目されています。
派遣ドライバーは、採用時の手間やコストを抑えられるといったさまざまなメリットがあり、よい人材を紹介してもらえれば、仕事の効率化も夢ではありません。
そこでこの記事では、派遣ドライバーの職種とメリット・注意点についてご紹介します。
派遣ドライバーの採用を検討中の方は、参考にしてください。
目次
1. 派遣ドライバーの需要が高まっている理由
ドライバー業界は、どの会社でも人材不足に悩まされています。
長期間求人を出しても、なかなか人材が集まらないのです。
また、ドライバー高齢化の改善が課題となっているうえに、宅配業者にいたっては、EC市場の拡大による荷物量の増加も問題視されています。
そのため注目されているのが、派遣ドライバーです。
数多くある派遣会社の中でもドライバーを専門とする派遣会社があります。
そのような会社に依頼することで、すでに運転技術や免許をもった人材を紹介してもらえます。
2. 派遣ドライバーの職種と費用
派遣ドライバーを依頼できる職種は多岐にわたります。
たとえば以下のような職種です。
【派遣ドライバーを依頼できる職種】
・長距離トラックドライバー
・配送ドライバー
・送迎バス運転手
・役員運転手
・バイク便/新聞配達 など
派遣費用は、車両が大きくなるほど高くなっていきます。
また、運送業よりも旅客業の方が高くなる傾向です。
費用面は、派遣会社によって異なるため、複数の会社から見積もりを取って比較するとよいでしょう。
3. 派遣ドライバーを依頼するメリット
派遣ドライバーは、人材不足を解消するだけでなく、ほかにもさまざまなメリットがあります。
ここでは、考えられるメリットを5つご紹介します。
3-1. 求人の手間がかからない
まずひとつは、求人の手間がかからないことです。
通常、自社雇用する場合は、求人サイトや新聞広告・ハローワークなどに求人を出し、書類選考や面接を経て応募者の中から人材を選び出します。
場合によっては、なかなか人材が集まらず、長期間求人情報を出し続けなければならないこともあるでしょう。
しかし、派遣ドライバーであれば、必要な人材の条件を派遣会社に伝えるだけで、理想とする人材を紹介してもらえます。
早ければ1日で紹介してもらえることもあり、手間だけでなく時間の短縮にもなります。
3-2. コストを抑えられる
求人の必要がないことから、求人や採用にかかる費用をおさえられます。
また、自社雇用すると給与以外にもボーナスや福利厚生・社会保険・退職金の積立てなど多くの費用が掛かります。
派遣ドライバーであれば、かかる費用はひと月にドライバーを派遣してもらった費用のみ。
費用は派遣会社によって異なりますが、多くの場合、自社雇用の正社員よりもコストを抑えることが可能です。
3-3. 教育の必要がない
多くの派遣ドライバーは、すでに派遣会社で教育を受けています。
そのため、会社に関する知識や仕事の流れを身につけさせる必要はありますが、教育費用を抑えられるとともに、基本的には即戦力として働けることが期待できます。
ドライバー業務の多くは、仕事をすることで売り上げが発生する労働集約型。
すぐに仕事を始められることは、大きなメリットとなります。
3-4. 免許を取得させる必要がない
大型トラックを活用している会社では、入社後に会社の費用で大型自動車第一種運転免許を取得させることがあります。
ほかにも、業務に必要な資格を会社負担で取得させている会社も多いでしょう。
派遣ドライバーであれば、何の資格をもっている人材が必要か伝えれば、適切な人材を紹介してもらえます。
免許取得の時間や費用が必要ないため、会社の負担がかなり軽減されます。
3-5. 必要なときだけ依頼できる
繁忙期や急にドライバーが辞めてしまい新しく採用するまでのつなぎとして必要な場合など、必要なときだけ依頼することもできます。
役員運転手の派遣会社の中には、休日の接待ゴルフや空港までの送迎といった特別なときだけ、半日や1日単位で依頼できる会社もあります。
ニーズに合わせて依頼できるため、無駄な費用をかける心配がありません。
4. 派遣ドライバーを依頼する際の注意点
派遣ドライバーは非常にメリットが多くあるものの、依頼する際には、注意しなければならない点もあります。
ドライバーとのミスマッチを防ぐためにも、次の3つのポイントに注意しながら、依頼しましょう。
4-1. 信頼できる派遣会社を見極める
ドライバー派遣の会社は数多くありますが、残念ながらそのすべてが優良な会社ではありません。
派遣業を行う場合は、厚生労働大臣からの許可を受けなければなりません。
許可を受けると許可番号(届出受理番号)が発行され、ほとんどの派遣会社ではホームページでその番号を公表しています。労働者派遣契約書にも記載されているため、確認してみるとよいでしょう。
また、過去に厚生労働省から業務停止命令や改善命令を受けている会社も避けた方がよいでしょう。
このような会社は、労働者が不当な扱いをされ、告発された可能性があります。
なお、業務停止命令や改善命令を受けた会社は「会社名 業務停止命令」などインターネットで検索すると調べられます。
4-2. 常時選任運転者に当てはまるか確認する
一般貨物自動車運送事業者は、保有している車両の台数によって常時選任運転者を確保することが「貨物自動車運送事業輸送安全規則」で定められています。
一般貨物自動車運送事業者とは、営利目的で運送業を行っている会社のことです。
選任運転者は、以下の人材を含めることができません。
・日々雇い入れられる者
・二月以内の期間を定めて使用される者
・試みの使用期間中の者(十四日を超えて引き続き使用されるに至った者を除く。)
つまり、日雇いで頼んだドライバーや2カ月以内の契約のドライバーの場合は、選任運転者として認められないということです。
すでに常時選任運転者が確保できている会社は問題ありませんが、確保するために派遣ドライバーを雇用する場合は、注意が必要です。
4-3. 3年以上の雇用ができない場合があるため確認する
労働者派遣法により、派遣社員は以下の例外を除き、会社内の同じ職場で働ける期間が最大で3年と決められています(3年ルール)。
【3年ルールの例外】
・派遣社員の年齢が60歳以上
・無期雇用派遣契約で働いている
・産休や育休・介護休業などの人の代わりに派遣されている など
3年の期間を過ぎても継続して働くことを希望する場合は、部署の移動や無期雇用の派遣社員に変更する方法があります。
ほかにも「紹介予定派遣」として採用する方法や、「請負契約」を結ぶ方法などが考えられます。
4-3-1. 紹介予定派遣
「紹介予定派遣」とは、派遣先企業が直接雇用することを前提とした労働者派遣のことです。
この場合、派遣期間は6カ月までと短いです。
6か月後、派遣先企業・ドライバー双方の合意があれば直接雇用となり、派遣先企業は派遣会社に対し紹介手数料を支払うことになります。
紹介予定派遣は、会社とドライバー双方のミスマッチや早期退職を防ぐ効果もあります。
最終的に正社員として長期で働いてくれる人材が欲しい会社にとっては、便利な派遣方法といえるでしょう。
4-3-2. 請負契約
ドライバーの派遣会社の中には「請負契約」を扱っている会社もあります。
派遣と請負どちらも、ドライバーが行う業務に違いはありません。
ただし、大きく異なる点があります。
それぞれの違いを確認してみましょう。
【派遣契約と請負契約の違い】
派遣契約 | 請負契約 | |
契約名称 | 労働者派遣契約 | 請負契約 |
指示系統 | 派遣先から直接ドライバーへ指示を出す | 請負会社からドライバーへ指示を出す |
契約期間 | 最長3年 | とくになし |
派遣契約のデメリットである3年ルールが、請負契約にはありません。
そのため長期で働いてもらいたい場合に便利です。
ただし、依頼主がドライバーに直接仕事の指示を出すことができません。
そのため依頼主は、事前に請負会社に業務内容を連絡し、請負会社から指示を出してもらう必要があります。
どちらの扱いもある会社の場合は、どちらにすべきか相談してみるとよいでしょう。
関連記事
「運転業務の請負(委託)と派遣の違いとは?よい請負先の見つけ方」
5.まとめ
派遣ドライバーには、求人の手間がかからない以外にも、コスパがよいことや教育の必要がないことなど、多くのメリットがあります。
ただし、すべての派遣会社が安心して依頼できる会社とは限りません。
信頼できる派遣会社を見極め、優秀な人材を派遣してもらいましょう。
「セントラルサービス」は、都内を中心とした役員運転手の派遣・請負会社です。
役員運転手の雇用をお考えの方は、ぜひ派遣・請負の役員運転手もご検討ください。
「セントラルサービス」では、運転技術以外に、役員運転手ならでは気配りやビジネスマナーなどの研修を行い、スキルを身につけた優秀なドライバーをご紹介しております。
ご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。
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