役員運転手は直接雇用で働くべき?メリット・デメリットを解説
2024年02月29日
役員運転手の働き方には、企業に直接雇用される方法と、請負や派遣を行う企業に属して働く方法の2種類があります。
しかし、どちらの方法を選ぶべきかわからず、就職を悩まれている方も多いでしょう。
この記事では、直接雇用で働くメリット・デメリットについて解説します。
役員運転手として働くことを検討する際は、ぜひ参考にしてください。
目次
1. 役員運転手の直接雇用と外部委託の違い
役員運転手とは、企業の役員や会長などの送迎を行うドライバーのことです。
役員運転手の雇用契約の形態には、おもに直接雇用と外部委託があります。
それぞれ働き方が異なるため、自分の目的やライフスタイルにあった契約形態を選びましょう。
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1-1. 直接雇用
直接雇用とは、ある特定の1企業に役員運転手として雇用される方法です。
専属で雇用されるため、基本的には雇用されている企業の関係者に対してのみ、送迎を行います。
直接雇用の場合、その企業の中で役員運転手が必要とされる場面が多いことが考えられます。
通常の会社員と同様に、月給制で雇われるケースがほとんどです。
1-2. 外部契約
外部契約とは、企業が役員運転手を必要とした際に、外部の別会社から役員運転手を雇う方法です。
外部契約の場合、おもに以下の2種類の契約形態があります。
・請負契約
・派遣契約
1-2-1. 請負契約
請負契約とは、企業が役員運転手の業務自体を一括して外部に任せる契約形態です。
たとえば「A社が役員運転手を必要とした場合、A社での役員運転手業務をまとめてB社へ依頼する」という流れとなります。
つまり、外部契約ではあるものの「1社の専属役員運転手として働く」という点については、直接雇用とほぼ変わりません。
しかし、直接雇用とは異なり、基本的に業務の指示は請負会社から行われます。
所属も請負会社となるため、上記の例であると「B社に所属しつつ、A社で働く」という契約になります。
1-2-2. 派遣契約
派遣契約とは、企業が役員運転手を必要とした一部の時間だけ外部契約する契約形態です。
役員運転手は派遣会社に所属し、役員運転手を必要とする企業へ派遣される形で働きます。
請負契約と違うのは、さまざまな会社へ派遣される可能性があるという点です。
また、派遣会社からだけでなく、派遣先の企業から指示を受けることもあります。
スポット的に派遣されることが多いため、短い周期で複数の企業の役員運転手を経験できるケースが多いでしょう。
2. 役員運転手として直接雇用される場合のメリット
役員運転手として直接雇用される場合のメリットは、おもに以下の2つです。
・長期的に安定して働ける可能性が高い
・役員運転手以外の業務も経験できる
2-1. 長期的に安定して働ける可能性が高い
直接雇用の場合、企業の専属として働けます。
そのため、その企業が専属の役員運転手を必要としている限り、長く働ける可能性は高いでしょう。
また、もし役員運転手が不要となった場合でも、別の業務担当として企業に属していられる可能性があります。
請負契約や派遣契約で働く場合は、企業が役員運転手を必要としなくなると、契約終了となるのが一般的です。
しかし、直接雇用であれば、通常の会社員と同様に長く働けるケースが多いと考えられます。
2-2. 役員運転手以外の業務も経験できる
直接雇用で働く場合、役員運転手以外の業務を任されることもあります。
1つの企業で、常に運転を続けなければならないほど送迎が発生することは、ほぼありません。
そのため、必ず待機時間があります。
その待機時間に、別の業務を任されるケースが多いです。
なぜなら、待機時間中も拘束時間であるため、給料が発生するからです。
結果、役員運転手以外の業務も幅広く経験できる可能性があります。
3. 役員運転手として直接雇用されるデメリット
役員運転手として直接雇用される場合、デメリットもあります。
おもに以下の3つです。
・複数の企業で役員運転手を経験できない
・希望通りの休みが取りにくい
・同僚や担当役員との相性があわない場合も続けなくてはいけない
3-1. 複数の企業で役員運転手を経験できない
直接雇用の場合、基本的には専属で雇われている企業のみで役員運転手を行います。
そのため、役員運転手として複数の企業で経験を積むことは難しいでしょう。
「役員運転手として経験を積みたい」「運転業務のスキルアップを目指したい」という場合には、直接雇用は適していません。
3-2. 希望通りの休みが取りにくい
専属で直接雇用されている場合、1人の役員に対して複数人の役員運転手を雇っているケースは少ないでしょう。
そのため、基本的には自分が担当している役員の全ての送迎を1人で務めます。
結果、担当役員の休みにあわせなければならず、自分の希望通りの休みが取りにくくなります。
3-3. 同僚や担当役員との相性があわない場合も続けなくてはいけない
同僚や担当役員との相性が悪い場合も、直接雇用だと辞めにくいでしょう。
なぜなら「直接雇用の役員運転手を辞める」ことは、雇用されている企業から退職するということだからです。
一方、請負契約や派遣契約の場合であれば「請負先・派遣先を変える」ことだけで対処できるため、企業を退職する必要はありません。
外部契約のハードルの低さから考えると、人間関係の相性で辞めにくいという点は、直接雇用のデメリットだといえます。
4. 役員運転手として働くなら直接雇用より外部契約会社がおすすめ
役員運転手として働きたい場合は、役員運転手の請負契約や派遣契約を行う企業に就職するのがおすすめです。
理由としては、以下の5つが挙げられます。
・専門的な研修や教育が受けられる
・役員運転手の業務のみに専念できる
・さまざまな企業で経験を積める
・希望通りの休みが取りやすい
・待機時間ができる
4-1. 専門的な研修や教育が受けられる
役員運転手の外部契約を行う会社は、役員運転手業務を専門的に提供しています。
そのため、役員運転手業務に対する専門的な研修や教育にも力を入れているのが特徴です。
運転に関する知識やスキルだけでなく、その他の必要な知識も丁寧に教えてもらえます。
実は、役員運転手は「運転業務だけできれば問題ない」というわけではありません。
運転業務の他にも、正しいビジネスマナーや身だしなみといったスキルが求められます。
なぜなら役員運転手は、企業の役員や会長だけでなく、取引先の重役などを乗せて運転する機会も多くあるからです。
そのため、役員運転手として働くには、必要な知識やスキルを丁寧に教育してもらえる企業に就職することをおすすめします。
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4-2. 役員運転手の業務のみに専念できる
役員運転手の外部契約を行う会社では、基本的に役員運転手業務のみを引き受けています。
そのため、複数の業務を任されることはなく、役員運転手業務のみに専念できます。
直接雇用の場合、幅広い業務を経験できる可能性があることはメリットです。
しかし、役員運転手として長く働くことを目指した場合は、他の業務に時間を取られて役員運転手としてのスキルアップができなくなるのは不利でしょう。
そのため、スキルアップを目指すのであれば、外部契約を行う会社にて役員運転手業務に専念する方法が適しています。
4-3. さまざまな企業で経験を積める
請負契約や派遣契約といった形態で働くと、さまざまな企業で役員運転手として働けます。
実務経験を積むこともでき、自身の成長に繋げられることがメリットです。
同じ役員運転手といっても「向かう先で求められることが毎回同じ」とは限りません。
また、役員運転手に必要な気配りや心遣いといったスキルは、複数のさまざまなお客様を接客することで得られます。
そのため、役員運転手として成長するには、複数の企業で働くことが必要不可欠です。
役員運転手としてスキルアップし、将来的に年収も上げたいのであれば、外部契約を行う会社で経験を積む方法がよいでしょう。
4-4. 希望通りの休みが取りやすい
役員運転手を派遣している会社は、基本的に複数の役員運転手を雇っています。
そのため、業務に対応できない運転手がいた場合は、代わりの運転手を用意できるケースがほとんどです。
結果、自分の希望通りに休みも取得できます。
4-5. 待機時間ができる
請負契約や派遣契約の場合、契約している業務しか任されないため、空いた時間に次々と仕事を任されることは基本的にありません。
そのため、待機時間を活用して業務上で必要な知識をインプットしたり、アウトプットして整理したりすることも可能です。
役員運転手の業務に限らず、どのような仕事もインプット・アウトプットは大切です。
スキルアップを目指すのであれば、必要な時間を確保できる働き方を選ぶべきでしょう。
5. まとめ
役員運転手には、直接雇用と外部契約の2種類の働き方があります。
役員運転手としての働きやすさやスキルアップを求める場合は、役員運転手の請負や派遣を行う企業に就職するのがおすすめです。
複数の企業で役員運転手を経験でき、スキルを磨くための時間も十分に取れます。
都内を中心とした役員運転手の請負・派遣会社の「セントラルサービス」でも、スキルアップを目指す役員運転手を募集しています。
丁寧な研修を受けられるため、未経験の方でも応募可能です。
運転の仕事に興味がある方、役員運転手として長く働きたい方は、ぜひお問い合わせください。
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