役員運転手採用3つの注意点|適性・教育・労働時間について考える
2021年11月05日
役員運転手は役員の命を守る重要な職種です。
よい人材を雇用し長く働いてもらうためには、採用時に「適性」「教育」「労働時間」に注意する必要があります。
「適性」とは、役員運転手としての適性です。
さまざまな観点から、役員運転手に向いているかを判断します。
さらに採用後には適切な「教育」を行い、無理のない「労働時間」で働かせなければなりません。
ここでは役員運転手の採用時に注意すべき注意点、「適性」「教育」「労働時間」について詳しくご紹介します。
「役員運転手の採用でどんなことに気をつければいい?」
「役員運転手の採用をするのが初めてで心配」
という方はぜひ参考にしてください。
目次
1. 役員運転手の採用前に確認すべき3つのポイント
役員運転手は会社の社長や役員を目的地まで安全にお届けすることが仕事です。
一般的な社員とは仕事内容が違うため、採用時にはいくつか注意すべき点があります。
<役員運転手採用時の注意点>
①適性
②教育
③労働時間
これらに注意して採用しなければ、よい人材の雇用ができなかったり、後々トラブルに発展したりする可能性があります。
またせっかく雇用した優秀な人材に長く働いてもらえるよう、採用後のことも考慮する必要があります。
一つずつ詳しく確認してみましょう。
2. 役員運転手採用の注意点①|適性
役員運転手は社長や役員の命を預かる責任があります。
そのため採用時には、しっかりと役員運転手としての適性を見極めなければなりません。
とくに見極めるべき点は以下の5つです。
<採用時見極めるべき点>
①運転技術
②ビジネスマナー
③コミュニケーション能力
④対応力
⑤守秘義務の徹底
志望動機や健康状態・職歴など、一般的なチェック項目以外にもこれらのことに注意し、書類選考や面接を行いましょう。
2-1. 運転技術
役員運転手に当然必要なのが「運転技術」です。
事故経験の有無は必ず質問します。
その際事故の起きた時期や原因も合わせて聞きましょう。
あまりにも事故回数が多い場合や、同じ原因で何度か事故を起こしている場合は、今後も同じような事故を起こす可能性があります。
運転予定の社用車が左ハンドルや大型車の場合は、普通車以上に運転に注意が必要です。
同じような車両の運転経験があるかどうか確認し、可能であれば実地試験として車の運転をしてもらいましょう。
2-2. ビジネスマナー
役員運転手は自分より立場が上の方と接することが多いため、ビジネスマナーがしっかり身についていることもチェックしましょう。
とくに言葉遣い・挨拶・身だしなみには注意が必要です。
取引先で挨拶もせず失礼な話し方をしては、相手の方を不快にし、今後の取引に支障が出る可能性もあります。
採用面接時には、
・しわのないシャツやスーツ
・靴がしっかり磨かれている
・髪やひげはスッキリしている
・さわやかな挨拶ができる
・丁寧な言葉遣いができる
といった点に注目しましょう。
2-3. コミュニケーション能力
役員運転手は運転だけしていればよいわけではありません。
役員や秘書だけでなく、取引先の方とお話させていただく機会があるかもしれません。
決して無駄話はしないものの、必要なときにはしっかりコミュニケーションを取れる人材が理想的です。
面接時に自分からどんどん話すのではなく、要点をきちんとまとめて話ができることや、ちゃんとしたコミュニケーションができることなどを見極めましょう。
2-4. 対応力
役員運転手は急なスケジュールの変更や移動時間が短い中での渋滞など、想定外の事態に遭遇することがあります。
役員や取引先に迷惑をかける可能性もあり、どんなときでも落ち着いて対応できなければなりません。
また万が一事故を起こしたり巻き込まれたりした場合も、ケガ人の有無を確認することや、警察・会社への連絡など素早い対応が求められます。
何が起きても「冷静に対応できる力」が必要です。
2-5. 守秘義務の徹底
車での移動中に役員が機密情報やプライベートな話を口にすることがあります。
それはドライバーを相手に話すこともあれば、電話の相手との会話の場合もあります。
どのような状態で耳にしたとしても、車内で見聞きした情報を他者に口外してはいけません。
ドライバーがたいしたことはないと思い外部で口にしたことで、大きなトラブルに発展することも考えられます。
どんなに些細なことでも口外しない「守秘義務の徹底」ができる人材を採用しましょう。
3. 役員運転手採用の注意点②|教育
会社に入社すると研修が行われたり、先輩について仕事を学んだりできる機会があります。
しかし役員運転手の場合、社内にドライバーがそれほど多くないため、よほど大きな会社でなければ専門的な教育を受けさせるような環境ではありません。
役員運転手には運転や役員運転手ならではの気遣いの仕方など、身につけてほしいことが数多くあります。
それらは通常教育担当の方でも教えられない内容ばかりです。
ご紹介した適性のすべてが身についているような人材に巡り合えればよいですが、そうでない可能性も考慮し、採用前にどのように教育を行うか考えておきましょう。
4. 役員運転手採用の注意点③|労働時間
採用前に「労働時間」がどの程度になるか確認しましょう。
労働基準法で定められた労働時間は、1日8時間・1週40時間です。
役員運転手も36協定の対象となるため、時間外労働が発生する場合は届け出が必要です。
2019年4月(中小企業は2020年4月)から、時間外労働に罰則付きの上限が決められました。
時間外労働の上限は月45時間・年360時間。
臨時的な特別の事情がない限りはこの時間を超えて時間外労働させることはできません。
役員運転手は役員のスケジュールに合わせて仕事が進むため、どうしても長時間労働になりがちです。
せっかくよい人材を雇用しても、ハードな仕事ですぐにやめてしまっては本末転倒です。
採用前に勤務時間が長くなりそうだと判断した場合には、ドライバーを2人体制にするといった対応を考えましょう。
5. 派遣の役員運転手なら安心
ご紹介したような「適性の備わっている人材」を見極めるのはなかなか難しいものです。
必ずしもよい人材が求人に応募してくるとも限りません。
そこでご紹介したいのが、派遣の役員運転手です。
役員運転手の派遣会社では、業務に役立つさまざまな研修を行っています。
運転技術やビジネスマナーの研修などを行い、お客様に快適に過ごしていただけるようなホスピタリティ溢れるドライバーを育てているのです。
「セントラルサービス」では運転技術やビジネスマナーだけでなく、地理研究や運行ルート設定の方法、お辞儀の仕方といった細部にわたるまで研修を行い、スキルを身につけたドライバーを派遣しています。
また採用費や社会保険料・ボーナス・退職金の積み立てなどが不要になるため、コスト面でもメリットがあります。
役員運転手の採用をお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。
メールでのお問い合わせはこちらまで
6. まとめ
役員運転手を採用する際には、3つの注意点があります。
<役員運転手採用の注意点>
①適性
②教育
③労働時間
役員の命を安心して預けるためにも、役員運転手としての適性のある人材を雇用することが重要です。
採用後に研修を行う場合は、ドライバーに対し教えられる人材がいるかどうか、どういった内容を教えるのかを検討しておく必要があります。
また役員運転手の労働時間についても明確にし、36協定の時間外労働の上限を超えないように対策をたてることも欠かせません。
よい人材を見つけ長く働いてもらうためにも、これらのポイントをおさえて採用しましょう。
カテゴリ:Blog